断食をすると筋肉は落ちるのか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。断食をすると筋肉が落ちてしまうのでしょうか?詳しく検討してみましょう。

筋肉と話す人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

断食中に筋肉は破壊されるのか?

筋トレをしている人は断食がしにくいなと思っていると思います。なぜなら、食事を取らないとエネルギー源として筋肉が分解されてしまうと言う説があるからです(1)。結論から言うと、断食中に筋肉が破壊されることはありませんので安心して断食しましょう。

体の中でおこっていること

体は断食中に、筋肉を分解から保護します。そして、たくさんある燃料(脂肪)を優先して燃やすのです。実際に1日おきのファスティングを70日間継続した結果を確認してみましょう(1)。

【結果】
・体重:6%減
・体脂肪率:11.4%減
・徐脂肪体重:変化なし

この結果が意味するところは断食によって減ったのは脂肪だけということです。筋肉は分解されませんでした。また、1日の食事を3回から1回に減らした場合にも同様の現象が確認されており、体脂肪のみが減少しました(1)。考えてみればこれは当然の結果かもしれません。原始時代の人間は当然、1日3回の決まった食事などしていなかったはずです。1日3回の食事をしなければ筋肉が保てないような生物はとっくに滅んでいたことでしょう。

何が起こっているのか?

さて、断食が筋肉を減らさないことはわかりましが、その理由についても研究が進んでいます。断食を行うと、脂肪の燃焼量が58%上昇します。そして体の総エネルギー消費量は12%上昇します。断食中はエネルギー消費量が低下するどころか上昇するのです(2)。

ホルモンの変化

このような変化はホルモン分泌の変化によってお起こります。具体的には「成長ホルモン」の分泌量が増えて、筋肉が保護され、脂肪の燃焼が優勢になります。また、基礎代謝を保つために「アドレナリン」の分泌が増えます。そして、「インスリン」の分泌が減り脂肪の蓄積が抑制されます(3)。断食中にはむしろ体は活動的なモードに入るのです。

まとめ

断食をすると筋肉が減ったり、基礎代謝が減って不調になるという説がまかり通っていますが、実験から得られた答えは真逆のものでした。筋肉は守られ、体はむしろ活動的になるのが断食の効果です。

参考文献

1)世界最新の太らないカラダ(ジェイソン・ファン)サンマーク出版 p404
2)同上 p409
3)同上 p403