ほとんどの人は無用になる?

こんにちは薬剤師の赤羽です。未来にAI技術やロボット技術が発展した時、人類はどうなってしまうのか検討してみましょう。ドラえもんやアトムで描かれているような未来を皆さんはどう思いますか?ロボットと人間が仲良く共存できる素敵な世界ですよね?でもよく考えてみれば不安要素が満載です。

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AIの方が上手くやれる

現在ある多くの仕事はAIの方が上手くやれるでしょう。私は薬剤師ですが、皆さんが思いつくような一般的な薬剤師の仕事はAIのほうが遥かに上手くやれます。AIの方が上手くやれそうな仕事はたくさん思いつきます。企業や国にとっては文句ばっかり言って言うことを聞かない、面倒な人間よりもAIを導入する方が合理的です。

国家や企業にとっての人間の必要性

かつて「人間の数」が国力そのものだった時代には国民を大切にする必要がありました。そうしないと他国との戦争(経済戦争含む)に負けてしまうからです。そのため、保健医療制度、年金制度、介護制度、教育制度などを国民全員が平等に受けられるように気を配ってきたのです。しかし未来には「人の数」が戦争や生産競争の重要な要素になることはなさそうです。優秀なAIと少数の精鋭さえいれば十分です。

国や企業にとって人は無用になる

かつて産業革命の時代、人々は企業や国民から労働力を搾取され辛い思いをしてきました。しかし、国や企業が新たな力(AI、ロボット)を手に入れることで人々は無用になってしまうのです。搾取する対象ですらなく、全く必要ないと言うことです。

無用の怖さ

いなくなっても困らないという位置付けは非常に恐ろしいものです。政府(AI)は人々にお情けで仕事を作ってくれるかもしれません。我々はどうでもいい仕事を無駄にこなすして、おこぼれをもらうしかないのです。「あなたは必要あリません。いついなくなってもらっても構わないですよ」と言われて耐えられるでしょうか?これが資本主義社会の行き着く先です。

どうするべきか?

現代の資本主義のシステムはこの問題に対して上手に対応することはできません。なぜなら成長、利益、生産が人間の幸福よりも大事である。というシステムだからです。資本主義に代わるシステムを開発しなければ、AIやロボットと共存することはできないでしょう。私が考える新システムの鍵になるのは仕事の定義のアップデートです。前近代における仕事とはすなわち「生産」でした。農業、工業などを主体とするものです。現代における仕事は「サービス」に軸足を移しつつあります。そして近未来の主役は「情報」でしょう。ここで新たに「人間のケア」が仕事として認識されるシステムが良いのではないかと思うのです。人間のケアとは「子供の面倒を見る」、「家族の介護をする」、「隣人を気遣う」、「地域の安全や公衆衛生を守る」などです。今までこう言った「人間のケア」を仕事と認識するシステムはありませんでした。「人間のケア」が価値を持つ社会が良いのではないかなと思うのです。

参考文献

21 LESSONS ユヴァル・ノア・ハラリ(河出書房新書)P39

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