薬剤師の仕事はなくなるのか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。情報技術の発展により、薬剤師の仕事に世間から厳しい目が向けられる昨今です。薬剤師はお払い箱になるのか?それとも社会に必要とされることができるのか?どんな未来がまっているのか検討してみたいと思います。

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社会問題の種類

仕事には「社会の問題を解決する」という側面があると思います。この問題は大きく分けて2種類存在します。それは「技術的問題」と「適応課題」です。このうち技術的問題とは科学技術などで解決できる問題のことです。例えば、昔は遠距離の人とリアルタイム通信はできませんでしたが、現代では電話やインターネットにより可能になりました。これが技術的問題です。技術的問題の解決の主体は科学者や技術者です。

むずかしい適応課題

一方の適応課題は解決が技術の発展では困難な問題です。例えば、嫁姑問題、夫婦喧嘩、部門間の主導権争い、国家間の戦争などです。この問題の解決の主体はあくまでも当事者です。科学者がハイテクな装置を作っても嫁姑問題、戦争は無くなりません。

薬剤師は技術的問題の解決を期待されていない

かつて薬剤師は技術的問題の専門家でした。薬剤師が持つ高い専門知識と、薬を調合するスキルが社会に必要だったからです。しかし近い未来に人工知能(AI)やロボットの方が薬剤師よりも正確かつ迅速に技術的問題を解決することが可能になります。今後は処方箋の電子化、カルテ情報の共有化などもされるようですが、そうなるとAIによる情報の一元管理が可能になり、人間などがとうてい太刀打ちできないレベルになります。そのため、薬剤師はもう完全にお払い箱です。

適応課題に目を向けろ

現代の社会問題でより深刻なのは適応課題です。現代社会で普通に暮らしていれば人類は当然のように生活習慣病になります。なぜなら、スマホをみれば食欲・物欲を刺激され、街を歩けばコンビニに吸い寄せられるからです。この問題は人類が資本主義に適応できていないことで生じる適応課題の一種です。資本主義は健康を食い物にしてもお金がもうかることが大事と言うイデオロギーで、人類の叡智を尽くして、我々を太らせようとしてきます。それを回避することは容易ではありません。

具体的な薬剤師の役割

この近代文明の中で健康を維持できるように人類をアップデートさせることが薬剤師の主たる任務になると思います。例えば、高血糖を改善するためには生活習慣の変更が必要になります。その手伝いをすることが薬剤師の仕事になります。バカみたいに「甘いものや糖質を控えてくださいね」などと言っている薬剤師はいらないのです。そんなことはこの情報化社会のなかで知らない人はいません。そんなバカみたいなことを言っているからお払い箱になってしまうのです。薬剤師は患者さんと一緒に環境の変化に適応するための戦いをすることが必要なんです。