問題をうまく解決するにはどうすればいいのか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。今回は問題解決について深掘りしてみたいと思います。

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我々は日々色々な問題に取り組んでいますね。右に曲がるか左に曲がるか?言い返すべきか、やり過ごすべきか?生きている以上問題解決の連続です。答えがある問題なら簡単だけど、現実には答えがない難しい問題ばかりです。問題の種類、問題処理の方法について深掘りしてみたいと思います。

答えがある問題とは?

まずは簡単な答えがある問題についてです。答えが一律で決まる問題を「技術的問題」と呼びます。

・胃が痛い→お医者さんに行きましょう
・電気がきれた→電気屋さんに行きましょう
・タイヤがパンクした→JAFを呼びましょう

これは答えが簡単です。知識や技術がものをいう問題です。解決の主体は技術者です。

答えがない問題とは?

次に解決が困難な答えがない問題についてです。答えが一律に決まらない問題を「適応課題」と呼びます。

・嫁姑問題→?
・夫婦喧嘩→?
・会社の部門間の勢力争い→?
・戦争→?

これは解決が容易ではありません。当事者同士が状況に適応して問題を解決するために今の自分を変える必要があります。解決の主体は当事者です。

2つの問題解決の方法

問題を処理する方法を2つに分けて紹介します。集中処理と分散処理です。

集中処理とは?

問題解決を中央で少数の精鋭が一元的に行う方式です。中枢が強力に末端を統制し、末端はそれに従うのみです。判断は迅速かつ的確ですが、ワンパターンに陥りやすく単調な処理になりがちです。具体例は以下の通りです。

・ワンマン社長
・独裁国家
・家父長制
・社会主義国家

分散処理とは?

問題解決を末端で多数の一般人が多元的に行う方式です。中枢は末端に決定権を委譲し、末端が独自の解決法を模索します。判断は遅く、的確ではない場合もありますが、多様な解決策が得られます。具体例は以下の通りです。

・資本主義国家
・ティール組織
・友達

私が思う、良い問題解決とは?

問題の種類を2種(適応課題、技術的問題)、解決方法を2種(集中処理、分散処理)紹介しました。問題の種類のよって解決方法を的確に選択することが良い方法だと思います。問題の種類と相性の良い問題解決の方法を次の組み合わせだと思います。

・適応課題→分散処理
答えが一律に決まらない問題は当事者同士が話し合って決める分散処理が適切だと思います。

・技術的問題→集中処理
答えが一律に決まる技術的問題は中枢が一元的に判断する集中処理が適切だと思います。

一番の問題は?

一番の問題は適応課題を技術的問題として扱ってしまうことです。具体例は以下のようなものです。

・夫婦喧嘩の相談をされたときに解決策として「離婚すればいいじゃん」という回答をしてしまう
・宿題をしない子供に「宿題をしなさい!」と怒鳴る
・遅行してしまう人に「気が抜けている!」と怒鳴る
・太っているのにダイエットができない人に「精神力が弱い!」と恫喝する

以上のようなパターンです。この回答例は技術的問題の解決策で、不適切です。問題解決の肝は適応課題と技術的問題をしっかりと区別することに尽きます。

適応課題と技術的問題の境界線

適応課題と技術的問題の境界線は実は曖昧です。特に科学技術の発展で適応課題だったものが技術的問題になることもあります。例えば次のような例です。

誰と結婚すれば良いか?→AIがビックデータに基づいて一番適切な相手を決めてくれる

適応課題の領域が技術問題に侵食されていく未来が強く予想されます。みなさんはこれで楽になると思いますか?それても人間の存在意義が問われる危機と思いますか?

参考文献

1)最難関のリーダーシップ 英治出版 p48
2)ホモデウス(下)ユヴァル・ノア・ハラリ(河出書房新書)p211

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