こんにちは薬剤師の赤羽です。食事を抜いても、食べすぎても一時体重は変動しますが、少しするといつもの体重に戻りますよね?これって不思議じゃないですか?深掘りしてみましょう!
なぜ体重が簡単には変わらないのか?
人間には恒常性という機能が備わっています。恒常性とは外部の影響を打ち消して、そう簡単に変わらないようにするという大事な機能です。例えば体温でも恒常性が発揮されています。外部の気温が高かろうが低かろうが体温は36度近辺で一定です。もし、気温によって体温が簡単に変化してしまうなら大変なことになります。爬虫類のような変温動物と一緒で、寒い中での行動は不可能、熱い環境では死んでしまうかもしれません。恒常性で体温が保たれるおかげで、あらゆる気温の中で一定の活動が可能になります。
体重にも恒常性が働いている?
皆さんも実感しているように、体重にも恒常性が働いています。ある一定の体重を保つように体は調整しているのです。ちょっと食べ過ぎたり、少しダイエットをしたからってすぐに元の体重に戻るのはこのためです。
摂取カロリーが体重を決めている?
なので、今の常識として知られている摂取カロリーが体重を決めるというのは気温が体温を決めると同じくらいおかしな話なのです。
では、本当に体重を決めてるものは何か?
本当に体重を決めているのはインスリンというホルモンではないかといわれています。インスリンが分泌される機会が多ければ多いほど体重設定値が上昇する傾向があります。ちなみにインスリンは食事をするたびに分泌されるホルモンです。例えカロリーが少ない食事やおやつであっても容赦なく分泌されます。
ダイエットはどうすれば良いか?
ダイエットをする方法は2つあります。一つは極端に摂取カロリーを減らす方法です。気温が低いところに居続ければそのうち体温も低下するのと同じ理屈です。でもこれは生命の危機を伴います。もう一つの方法はインスリンの分泌機会を減らすことです。これは、間食をしない、食事の間隔を空けるなどで達成されます。この場合は生命の危機を伴いません。
どっちやり方かがお好みですか?