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こんにちは薬剤師の赤羽です。今回は食べる量を減らすと痩せるのか深掘りしてみたいと思います。
常識的に考えて、食べる量を減らせば当然痩せると思いますよね?しかし、体の恒常性(体重を維持しようとする機能)は恐るべきもので、すぐに食事の量が少ない状況に適応してしまいます。その結果、体重はもとにもどりダイエット失敗になります。詳しくみていきましょう。
カロリー制限は有効か?
ダイエットの基本はカロリー制限ですよね?ご飯の量を半分にしたり、こんにゃくを食べたりして頑張ります。しかし、それではダイエットは失敗します。短期間は急速に体重が減りますが、ある程度すると全く減らなくなります。さらにしばらく経つと体重は増加していきます。これは恒常性(体重を維持しようとする機能)が発動して基礎代謝が減るためにおこることです(リバウンド)。そして最悪なのはダイエットに挫折して食事量を元に戻すと基礎代謝が減ったせいで体重が元よりも増えます。さらに基礎代謝低下の影響で冷え性になったり、風邪をひきやすくなったりするのでいいことはありません。
そもそも、何が体重を決めているのか?
カロリー制限でダイエットをすることができないとしてら、どうしたいいのでしょうか?この疑問を解決するためにはみなさんがもっている常識を一つ変えなくては行けません。それは体重が摂取カロリーによって決まるという常識です。この常識は忘れてください。本当の要因は、「とあるホルモン」の分泌量です。このホルモンの分泌量が多いほど体重が増加し、少ないほど体重が低下します。それではそのホルモンとはなんでしょう?
インスリンが体重を決めている!
そのホルモンは「インスリン」というホルモンです。インスリンは血糖値を下げるホルモンとして有名です。しかし、その主たる機能は糖を脂肪に変えるて蓄積することです。すなわち肥満ホルモンということができるのです。このホルモンの1日の分泌量が多いほど体重が増えていくのです。
どうすればインスリン分泌量を減らすことができるのか?
インスリン分泌量を減らすための方法として有効なのは食事回数を減らすことです。食事回数を減らすことでインスリン分泌量/日が低下し体重が適正体重まで減っていきます。
まとめ
ダイエット方法として私が考える最適な方法は適正カロリーを1−2回の食事で摂取することだと思います。適正カロリーを下回る食事は基礎代謝を下げるためダイエットを失敗させます。食事回数を少なくすることで1日のインスリン分泌量を減らすことができ、体重が低下します。この方法で行うダイエットは時間がかかるので取り組む場合は気長に行う必要があります。
適正体重を大幅に下回りたい場合は?(ガリガリになりたい場合は?)
若い女性をはじめとして適正体重を下回って痩せたい人もいるかもしれません。この場合は健康と引き換えになることを覚悟して下さい。あまりお勧めしませんが摂取カロリーを限界を超えて少なくしましょう!この場合には体の恒常性の限界を突破して体重が減少します。それと引き換えに以下のような症状を引き起こします。
1)骨粗鬆症
2)胃腸機能障害
3)若年生の更年期障害(ホルモン異常)
4)老化が促進される
5)精神の不調
6)筋力低下(日常動作の不便)
7)貧血
8)倦怠感
9)生理不順
など
参考文献
世界最新の太らないカラダ ジェイソンファン サンマーク出版