薬剤師という職業について(社会にとって必要なものか?)

こんにちは薬剤師の赤羽です。今回は薬剤師という職業の今後について考察してみたいと思います。
科学技術の発展によって様々な職業が消え去ると言われています(1)。
例えばバスの運転手は自動運転が技術的、法的に確立すれば次第に必要性が低下するというような事例です。

マスクを付けた薬剤師のイラスト(女性・笑顔)

薬剤師は不要か?

薬剤師も科学技術の進展により不要となる職業かもしれません。薬剤師の仕事は次のようなものが思いつきます。

  1. 調剤業務
  2. 処方箋のダブルチェック
  3. 副作用確認
  4. 相互作用確認
  5. 重複投与確認
  6. 残薬確認

上記に挙げたような仕事はロボットや人工知能の方が上手にできそうです。アマゾンのような巨大企業が大規模調剤拠点を作り、ロボットに調剤させて、人工知能が薬のチェックをしてその日のうちに配達する方が合理的なのではないでしょうか?医療費が高騰する昨今では大幅に薬局にかかわる費用を下げることは紛れもなく正義です。
昔のように院内調剤に戻す方法もあります。患者さんも手間が少なくなるし、費用も減り合理的です(2)。

ほうとうにそれでいいのか?

私は大切な薬をロボットや人工知能から渡されるのは少し怖い気がします。大切なものは信頼できる人間から手渡しされたいと思っています。薬剤師は薬を渡しているだけではなく、安心や勇気を渡しているのだと思っています。もし、それができずにロボットや人工知能でもできるような仕事しかしていないようなら薬剤師は本当にいらないかもしれません。

参考文献

1)第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd145210.html

2)「医薬分業自体を見直す時期」、中川日医副会長
https://www.m3.com/news/open/iryoishin/613778

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