嘘をついてはいけないのはなぜか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。今回はなぜ嘘をついてはいけないと言われているのか考察してみます。

子供の教育

親や先生は子供に嘘をついてはいけないと教えます。これはなぜでしょうか?きっと、嘘をつかれると子供を支配するのに都合が悪いからでしょう。親や先生にとって子供を精神的に支配することが重要な目的です。それを達成するために嘘を禁じます。親や先生だって少なからず嘘をついているはずです。それにもかかわらず子供には「嘘をつくな」と命令する。子供のことを対等な人間とみなさず、支配の対象、道具として見ています。対等な関係を築いた大人と子供なら口が裂けても「嘘をつくな」とは言えないはずです。大人と子供は対等じゃないと思う人もいると思います。しかし、対等です。経験、知識、技術に違いがあるだけです。みなさんは自分よりも経験、知識、技術がないだけで他人を支配の対象としてみるでしょうか?そんなことはないと思います。子供だからって支配の対象にはなりません。

うそをついてはいけない本当の意味

しかし、私は「嘘をついてはいけない」には健康的な生活に必要な真の意味があると考えます。それは自分に対して「嘘をついてはいけない」ということです。自分の気持ちに対してはいついかなる時も嘘をつかないほうが健全です。自分に嘘をつくとはどうゆうことでしょうか?イソップ物語に具体例があります。「酸っぱい葡萄」という物語です。狐は木の高いところになっている葡萄が本当は食べたいのですが、手が届きません。そこで狐は自分に嘘をつきます。「どうせあの葡萄はすっぱくて不味いに決まってる」。そう思うことで狐は葡萄をあきらます。素直に「食べたいけど方法がなくて葡萄をとれない。残念だ!」と思えないのです。我々はこんな狐のような思考でがんじがらめにされています。

学校や会社で呪われた

学校や会社は「狐の思考回路」を強要してきます。強要された不自然な思考の具体例です。このような思考に無条件で従うことは牢屋に閉じ込められているのと同じような精神状態を作りだします。

・失敗してはいけない
・勝たないといけない
・テストの点数が全てを決める
・先生に従う生徒が良い生徒
・遅刻しない生徒が良い生徒
・忘れ物をするのは注意不足の自己責任
・営業成績が悪いのは自己責任
・失敗は本人の注意不足
・ルールは守らないといけない
・上司には従わなければいけない
・お母さんを泣かせてはいけない
・勉強ができない生徒は努力が足りない

我々が学校や会社で自然な思考からかけ離れて強要されている不自然な思考回路は非常に危険です。
なぜなら洗脳され過ぎて、それが「自分に対する嘘だ」という認識さえ無くなってしまうからです。このように自分に対して慢性的に嘘をついていると、トラウマが形成されてしまいます。トラウマによって常に緊張した精神状態がつくられ、健康に大きな被害を及ぼします。

緊張した状態が続くとどうなるのか?

安心を得ることができず、常に軽い緊張状態に置かれた場合人間はどうなってしまうのでしょうか?おそらく自律神経の不調をきたします。自律神経の不調によりリラックスしなければいけない状況で緊張し、緊張しなければいけない状況で力が入りません。健康被害としては肩こり、頭痛、腰痛、膝の痛み、喘息、アトピー、腹痛、下痢、などを引き起こす可能性があります。

どうすれば自分に嘘をつかなくて済むのか?

呼吸法、ヨガ、瞑想、森林浴などは良い方法だと思います。心の問題は体の問題です。心が病めば体も病むし、その逆もまた然りです。心の状態を整えるためには体の状態を整える方法が有効です。気軽にできて、継続できそうな方法を模索中です。

参考文献

1)なぜ嘘をついてはいけないのか?

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