ジェネリック医薬品を使うべきか?

薬剤師の赤羽です。今回はジェネリック医薬品を積極的に使うべきか否かを考えてみたいと思います。

私はジェネリック医薬品を積極的に使用すべきだと考えています。理由は国民皆保険制度を存続させるためです。現在日本では高齢化が急激に進行し、医療費負担の増加に耐えきれない可能性があります。医療費負担軽減のためにジェネリック医薬品の推進が重要と考えています。ただし、ジェネリック医薬品が普及することで生じるデメリットにも目を向ける必要はあると思います。

急増する医療費

日本の医療費は高齢化の急激な進展により急増しています。2018年度の国民総医療費は39兆円です。2025年の予測は約60兆円です。わずか7年で20兆円近く医療費が増大してしまうのです。

逼迫する財政

国民医療費を支えている国家財政は逼迫しています。政策を実施するために必要な国債発行は近年増加傾向にあります(3)。累積額も増加の一方です(4)。

ジェネリック医薬品の品質問題

ジェネリック医薬品は国民皆保険制度継続のために有効な手段の一つですが、問題もあります(5)。小林化工による睡眠導入剤混入事案、日医工のGMP違反など次々と不祥事が明るみに出ています。製薬メーカーが悪いばかりではなく、強行される薬価引き下げ政策による収益構造の悪化もその一因でしょう。

まとめ

国民皆保険制度を守るためにジェネリック医薬品の使用は重要です。ただし、ジェネリック医薬品使用の背景にある問題にも光を照らし解決策を模索する必要があります。

参考

1)財務省 https://www.mof.go.jp/zaisei/aging-society/society-future.html
2)厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000597542.pdf
3)経団連資料 https://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2003/044/honbun.html
4)財務省資料 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm
5)厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000833073.pdf
6)薬価引き下げの記事 https://www.m3.com/news/open/iryoishin/914038?category=sanpiryouron