「ほどよい量」で、素敵な社会をつくろう!

こんにちは薬剤師の赤羽です。最近、若い世代の人を中心に大量消費社会に否定的な流れができています。安物を使い捨てたり、高価なものを次々と買うのではなく、良いものを大切に使うことが「かっこいい」と感じる人たちが増えています。これはエネルギーや資源の無駄遣いを防ぐだけではなく、労働環境の改善にも影響を及ぼす大きな流れです。

大量消費社会の功罪

・世界経済は産業革命以来大きく発展し、世界から貧困や戦争を駆逐していきました。平和な世界を作ることに経済発展が貢献したことは間違いありません。しかし、近年その負の面が人類の大きな負担になっています。経済発展は「大量消費社会」を作り上げてしまったのです。資源の無駄遣いにより環境は大きく破壊され、地球温暖化も危機的状況です。

・大量消費社会を支える大規模生産は基本的に分業によって成立しています。生産者も製造工程の一部に関わっているだけなので自分が何を作っているのかもわからず、誰が買っているかもわかりません。生産したものになんの思い入れも持てません。
消費者も製品に対して生産者の心を感じることができなくなりました。大量に買って捨てているだけです。

・生産者と消費する人の絆が分断されてしまったのです。

適量消費社会へのシフト

・大量消費社会に疲弊した若い世代(20代、30代)は適量消費に興味を移しつつあります。車や家を所有することに興味を持ちません。製品を購入する際は、値段よりも製品の開発コンセプトや企業理念を大切にします。製品を作っている企業が、環境破壊をしているようなら、そんな製品に見向きもしません。

・生産者も意識が変わっています。大量消費社会の中では「たくさん売れること」、「お客さんがたくさんいること」、「毎年成長していくこと」が絶対正義でした。新しい意識の生産者はそんな価値観にノーをつきつきます。狭い範囲のお客さんに、満足のいく製品を供給する。良い物を適正価格で販売する。売上の成長は最重要ではないという価値観です。

・この価値観の移り変わりは適量消費社会が到来する兆しだと思います。

生産者が働きやすく、消費者が幸福になれる社会

大量消費社会は環境を破壊するだけでなく、生産者と消費者を分断し、両者を不幸にしてきました。
芽吹き始めた適量消費社会は生産者と消費者の絆を再びとりもどします。

生産者に働き甲斐を、消費者にものを大切にする喜びを取り戻します。

さらに、環境にもやさしい素敵な社会を作れる可能性を持っています。

適量消費社会を目指して一緒に頑張りましょう!

参考

ファクトフルネス(ハンス・ロスリングオーラ・ロスリング)日経BP
ほどよい量をつくる しごとのわ(甲斐かおり)インプレス