こんにちは薬剤師の赤羽です。足の故障に悩まれている方は多いと思います。特に膝の痛みや股関節の痛みは辛いです。このような悩みを抱えている方の強い味方はクッション性が高いハイテクシューズですよね?歩行による着地の衝撃は体重の1.2?1.3倍といわれています。60キロの人だったら70キロを上回る衝撃が発生しています。このような強い衝撃を吸収できる、柔らかいソールをもつ靴は足の健康にすごくよさそうです。
しかし、このような衝撃吸収性が高い靴こそが足の故障の原因かもしれないのです。膝や股関節の痛みに悩まされている人は逆にソールが薄い、衝撃吸収性が低い靴を試してみるとよいでしょう。
厚底ハイテクシューズの罪
衝撃吸収性の高い、靴底に厚みがあって、柔らかい靴はランニングシューズやウォーキングシューズで現代の主流になっています。このような靴は歩行やランニングでかかる足への衝撃を大幅に吸収することで足の故障を防ぐ効果が期待できるとされています。膝や股関節の痛みを抱えている方はこのようなシューズを選ぶことが多いのではないでしょうか?
しかし、このようなシューズは足への負担を増加させ故障を誘発する可能性が指摘されています。これは過度のショック吸収性により人間にとって自然な歩行や走行ができなくなるからです。これは本来なら必要な筋肉が衰えてしまうことが原因です。これにより膝や股関節に負荷がかかり、痛みが生じる場合があります。
足のサポートは必要最低限でよい
一方、衝撃吸収性が低い、靴底が薄く、硬い靴は歩きにくいとされ、嫌煙される傾向があります。しかし、シューズで衝撃がほとんど吸収されないからこそ足の自然な筋肉の発達が促されるのです。原始から近代まで人類は基本的に薄くて硬い靴底の靴、もしくは裸足で過ごしてきました。もとからその状態で健康に歩行や走行ができるように体の構造ができているのです。衝撃吸収性の低いシューズを使用することで本来必要な足の筋肉の成長が促されます。これにより膝や股関節に過剰な負荷がかからない自然な状態になります。
薄くて硬い靴底のシューズで足の健康を取り戻そう
足に関わるいろいろな問題(膝の痛み、股関節の痛み、偏平足)は柔らかい靴が原因で、足の筋肉が不自然な状態になっていることが原因かもしれません。足の筋肉を人間本来の自然な状態にして、痛みを改善できる可能性がある薄底シューズを試してみてはどうでしょうか?
参考
走るために生まれた BORN TO RUN(クリストファー・マクドゥーガル)NHK出版