ご飯どこで食べる?どこでもいいよ!は不幸な社会を作り出す

こんにちは薬剤師の赤羽です。友達とご飯を食べに行くときに、どこで食べたいか主張できますか?これができないと自己肯定感が下がり、他人への信頼感も下がります。

些細な決断を避けると自信を失う

重大な決断ができないことよりも些細な決断ができないことの方が心への悪影響が大きいです。

些細な決断とは次のようなことです。
・友達とどこでご飯を食べるのか?
・ケーキの上にイチゴが4つしかないのに5人で分けないといけないとき、どうするか?
・3人しか入れないサウナに4人の友達と入るときどうするか?

些細な決断とは以上のような、本当にどうでもいい事柄です。このような些細な決断ができないと「認知的不協和」が発生してしまいます。

「認知的不協和」とは自分の決断力些細な決断ができない事実の差のことです。
些細な決断は自分の事なら、いとも簡単に決断できるのですが、他人が係るとできなくなってしまう人が多いです。このギャップに対して、次のように意識の修正が行われます。

自分は些細な決断もできないほど決断力や勇気がない

些細な決断ができないことにより「認知的不協和」がおこり、自己肯定感が低下します。重大な決断の場合は「認知的不協和」は起こりません。それは難しすぎて自分には無理と最初から思えるからです。

自己肯定感が下がることにより、他人を信じることもできなくなります。自信がなくなると他人が自分を低く評価していると信じるようになります。そういう行為(目をそらした、ため息をついた)ばかりに注目するようになり、より一層その確信を強めてしまうのです。これは「確証バイアス」という心理作用によるものです。

つまり、些細な決断を避けることで自己肯定感が下がり、他人が信頼できなくなります。

些細な決断をする人はストレスフリー

逆に些細な決断を果敢にすることができる人は自己肯定感が向上します。これは「認知的不協和」がよい方向に作用するからです。決断を次々と下せることが自信を高めます。さらに「確証バイアス」が良い方向に働き、他人の良い面ばかりが見えて、信頼感が強まります。

つまり、些細な決断を果敢に下すことで自己肯定感が向上し、他人が信頼できるようになります。

よい社会とはどんな社会か?

私が考える良い社会とは、みんなが自信をもち、他人と信頼関係で結ばれている社会です。
自信を持ち、他者を信頼することは自分にとって良いことなだけではなく、他人にとっても良いことなのです。

些細な決断を果敢に下し、良い社会を作りましょう!

参考

認知バイアス辞典(情報文化研究所)フォレスト出版

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