こんにちは薬剤師の赤羽です。「お金よりも信頼が大切」と言われたら、きれいごとを言うな!って思いませんか?でも、これはきれいごとではありません。現実に信頼の方がお金よりも大事になり、生存を分かつ重要な要素になりつつあるのです。
それは社会の価値観が大きく変わってきているからです。昭和時代は「お金が全て。お金で買えないものはない」時代でした。令和は違います。お金よりも信頼が大事になる時代です。
お金の価値とは何なのか?
縄文時代にお金は必要だったでしょうか?誰も必要としなかったと思います。それよりも誰がどんな人間かを知っていることが重要でした。協力して狩りや採集をしたり、料理、道具作り、家づくりを分担して行います。村の規模も数十人レベルで全員が顔見知りだったと思います。お金ではなく信頼で必要なものを手に入れる世界です。
農耕の始まり
農耕が始まることで村落の規模が大きくなり、経済規模が拡大すると「誰が何をしてくれたのか?」がわかりにくくなります。農業は農夫だけでは成り立ちません。灌漑事業をする人、農具を作る人、河川工事をする人、など多くの人が複雑に関与します。縄文時代の様に知り合いだから成り立つ部分が少なくなり、その代わりに貨幣が登場したのです。必要なものは信頼ではなく貨幣で手に入れる時代の始まりです。
工業の始まり
産業革命がおこると、農業以上に状況は混乱を極めてきます。分業が徹底され、誰がどんな価値の創造にどれだけかかわっているのかが誰にも把握できない世界になりました。給料労働者たちは自分たちがもらっている給料の金額の根拠がわかりません。なんとなく相場だから位の感覚です。この世界ではお金の重要性はますます増加します。生み出された経済的な価値と人間の認識のずれが極大化したためです。バブル経済などが発生しやすい危うい世界です。
インターネット革命
2000年代に入り、インターネット革命が起きました。情報革命が起きたことにより「お金の価値」の低下が始まります。誰が何をしたかが、「情報の海」に記録される技術が生み出されたのです。現代ではSNSで個人情報をたやすく入手できます。その人が信用できる人かどうかは「情報の海」を検索すれば見つかります。この世界では、誰がどんな人間かすぐに分かってしまいます。社会貢献している人、優しい人が誰なのか誰にでもわかります。逆に自分勝手な人、攻撃的な人も隠れることはできません。これからの世界ではあらゆらサービス提供が少なくなります。サービス提供する側(お店、生産者)がお客さんを選ぶ時代が来るのです。その時、選ばれるのは「善い人」です
人が足りなくなる世界
世界の人口は減っていきます。物質文明も終わりを告げようとしています。コンビニもマクドナルドも24時間営業しなくなるでしょう。多くの会社は週休3日製を導入することになると思います。人々は消費に興味を失いつつあります。高級ブランド品や高級車、海外旅行への興味も失っていくでしょう。昭和の時代は残業したり、休日出勤したりすることはある種のステータスでした。逆に今の時代は無能の証です。
夜中に助けてくれるのは誰?
きっと夜中に病気になってもタクシーは来てくれません。救急車もつかまりにくいでしょう。そんなときいったい誰があなたを助けてくれますか?お金ではだれも動きません。信頼関係を結んだ仲間だけがあなたの財産です。