努力は良いことか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。みなさんは努力することは素晴らしいことだと思いますか?私はこの考え方が現代人の大きなストレス源になっていると考えています。努力至上主義から脱却することは健康的な精神状態のために非常に大事だと思います。

努力は良いことだとみんな言っている

子供の頃から努力することは素晴らしことだと教わってきました。学校の先生も親もみんな努力を褒め称えてくれます。学校の成績が良いこと、スポーツができることはすべて努力で説明がつくとされます。努力次第で将来はどんな仕事につくこともできます。将来成功するか失敗するかはすべて努力次第です。

機会は平等に与えられている

しかも素晴らしいことに、機会は平等です。すべての国民が平等に教育の機械を与えられています。貧富の差に関わらず学校で勉強する時間は平等です。機会の平等が与えられた以上、努力するかしないかは完全に本人に委ねられるのです。

強力な呪い

努力次第で人間は何者にでもなれる」このことを我々は信じさせれています。教育機会が平等に与えられている以上、成功できないのはすべて自分の責任。学歴が低く、社会に出て苦労しているのはすべて自分の努力不足による自己責任。これは非常に辛い考え方であり、そもそも間違った考え方です。

学歴と収入

親の年収と子供の学歴に相関があるというデータがあります。東大生の親の世帯年収は42.5%が1050万円以上とのことです日本全体では世帯年収1000万円以上は12.1%)。明らかに日本の平均と比較して高収入であることがわかります。東大入学が純粋に努力によるものであれば親の収入とは相関がないはずです。東大に入学することに努力が必須であることは否定できません。しかし、努力できることと親の収入に相関がある以上、努力できることは環境要因が大きいことが示唆されます。

努力と人間性

日本では努力できないことが人間性と結びつけて考えられることが非常の多いと思います。しかし、努力できるかどうかは環境次第というのが私の考えです。すなわち、社会的成功は運による要素が大きいと考えています。

人を見下さない社会

社会的に苦しい立場に追い込まれている人を、努力不足として切って捨てるのは間違っています。なぜなら、努力できるかどうかは運次第だからです。今、社会的にたまたま成功している人はそのことをわきまえて謙虚に振る舞うべきです。また、たまたま運悪く成功できずに辛い思いをしている人も自分の努力不足を責める必要はありません。なぜなら努力できるかどうかは運次第だからです。