インフルエンザの検査は信用できるのか?

こんにちは!薬剤師の赤羽です。今回はインフルエンザ検査がどのくらい信用できるのか分析してみます。

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インフルエンザの流行期に風邪のような症状があると心配ですね。お医者さんに行くとインフルエンザの検査をやってくれます。この検査はいったいどのくらい信用できるのでしょうか?検査で陽性だったら絶対にインフルエンザなのか?検査で陰性だったら絶対にインフルエンザではないのか?それでは、結論から入りましょう!

※前提条件:インフルエンザ流行期に37.8度以上の熱があること

検査陽性の時にインフルエンザである確率:99.4%
検査陰性の時にインフルエンザではない確率:55.1%

参考文献1):Arch intern Med 2000, 160:3243-3247
参考文献2):Ann Intern Med 2012, 156:500-511

この結果の意味を読み解いてみましょう。
検査陽性の時:ほぼ確実にインフルエンザです。
検査陰性の時:インフルエンザの可能性が45%です。
陰性でもインフル感染の可能性が依然として高いためインフル感染時に準じた対応をすべきです。つまり、流行期における検査陰性信用できません。

 

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実は検査結果はインフルエンザの流行具合に左右されます。インフルエンザが流行しているほど検査陽性の信用度は高くなり。同時に検査陰性の信用度は下がります。この辺の詳しいメカニズムは割愛させていただきます。(興味がある人は直接聞きに来てください!)流行の目安はニュースの流行宣言を参考にしてください。まず、ポイントは流行期における37.8度の発熱です。この時点でインフルエンザである確率は76.5%なのです。医師の診察が一番重要で、検査はその補助的な役割を担っているのです。そのほかにも症状からインフルエンザ感染の確率を推定できますので参考にしてください。

  • 37.8度以上の熱 76.5%
  • 咳         75.0%
  • 鼻水        66.4%
  • 倦怠感       60.6%
    参考文献1)参照
    ※あくまでも流行期における確率です。ご注意ください!

それでは皆さん、インフルエンザにかからないようにうがい、手洗い、マスクでしっかり予防しましょう!

 

 

 

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