緑茶でインフルエンザ予防ができるのか?

こんにちは。薬剤師の赤羽です。
先日、お茶でうがいするとインフルエンザ予防になるという話を聞きました。本当なのか調査しましたのでご報告いたします。
結論です。お茶うがいには特別な効果はなさそうです。一方、茶を飲むことはとても強力な予防効果があるようです。それでは詳細を見ていきまししょう!

お茶うがいに特別な効果はない?

お茶うがいには特別な効果がないことがわかっています。実験を行ったのは静岡県立大薬学部、山田浩教授が率いるチームです。実験は747名を「水」と「お茶」のそれぞれでうがいをするグループに分けて実施しました。両グループともシーズン中にインフルエンザに罹患した割合は5.9%で同等でした。通常、インフルエンザに感染する確率が10%程度と言われているため両者とも予防効果はありそうですね。また、別の研究で水うがいの予防効果は立証されています。過去ブログをご参照ください。

お茶どころ静岡の研究結果です。思惑通りの結果ではなかったと思います。それでも、真摯に結果を発表していただき、とてもありがたいです。参考文献1)Effects of Green Tea Gargling on the Prevention of Influenza Infection: An Analysis Using Bayesian Approaches.

同じ研究チームが高校生757名を対象に同様の試験を実施しておりますが、同様にお茶うがいに特別な効果を見いだすことはできませんでした。参考文献2)Effects of green tea gargling on the prevention of influenza infection in high school students: a randomized controlled study.

お茶を飲むことには意味があった!

うがいでは活躍できなかったお茶ですが、飲むこと自体にはインフルエンザの予防効果があることがわかっています。「伊藤園」、「静岡県立大学」、「社会福祉法人白十字会」のチームが実施した実験です。

介護職員200名を対象にしてお茶成分入りカプセルを服薬したグループ(97名)と偽薬を服薬したグループ(99名)にわけて2009/2010年シーズンの5ヶ月間に渡り試験をしたところ、73%の予防効果があることがわかりました。かなり強力な予防効果に驚きをかくせません。実験で服薬したお茶成分は湯呑み茶碗4杯分に相当する量です。
参考文献3)Effects of green tea catechins and theanine on preventing influenza infection among healthcare workers: a randomized controlled trial.
参考URL)伊藤園ニュースリリース

緑茶成分 あり なし
人数 97名 99名
インフル 4名(4.1%) 13名(13.1%)

お茶でうがいせずに飲みましょう!

結論です。お茶はうがいするものではなく「飲むもの」だということがわかりました。