脱水症(熱中症) 水分補給で逆に悪化?

こんにちは。薬剤師の赤羽です。
5月も下旬になってきて、蒸し暑い日も増えてきました。そろそろ脱水症への注意が必要な時期になります。一言で脱水症といっても色々な種類があることをご存知ですか?今回は水分補給の仕方によっては逆に悪化するタイプの脱水症に注目してみたいと思います。正しい水分補給について考えてみましょう!

夏に多い脱水症

夏は熱中症で救急搬送される人が増えますね。熱中症は脱水症から始まります。そして脱水症は間違った水分補給で誘発される可能性があります。脱水症の症状を見てみましょう。

症状  脱水症の確率
脇の乾燥 82%
口の乾燥 58%
舌の乾燥 73%
目が窪む 82%
意識混濁 73%

表の記した症状がみられたときに脱水症が存在する確率は上表(1、2)の通りです。家族や友人、自分に症状が出現したら注意しましょう!

真水を飲むな!

お茶、真水等の塩分を含まない飲料によって悪化するタイプの脱水症は次のようなものです。

運動で汗をかく
暑くて汗をかく
下痢・嘔吐

このような場合の脱水ではスポーツドリンクや経口補水液で水分補給をしましょう!お茶や真水は脱水症を悪化させる危険性があります。

まとめ

大量の汗、下痢、嘔吐の時はお茶、真水での水分補給を避けて、塩分の入った飲料(スポーツドリンク、経口補水液)にしましょう!特に子供、高齢者で注意です。

参考文献

1)Axillary sweating in clinical assessment of dehydration in ill elderly patients. BMJ. 1994 May 14;308(6939):1271.
2)Clinical indicators of dehydration severity in elderly patients. J Emerg Med. 1992 May-Jun;10(3):267-74.