コレステロールが高いとどうなっちゃうの?

こんにちは薬剤師の赤羽です。
今回はLDLコレステロールについて考えてみましょう!
LDLコレステロールが高いと心配ですよね?でも、具体的にどれだけ危ないのかがわかりにくいと思います。さっそく掘り下げてみましょう!
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LDLコレステロールが高いとなりやすい病気

ずばり、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)になりやすくなります。これらの病気がどの程度怖いのかは皆さんもよくご存知だと思います。これらの病気は日本人の主要な死因の一つです。

順位 死因 死亡数 割合(%)
悪性新生物(癌) 368,103 28.9
心疾患 196,926 15.5
肺炎 119,650 9.4
脳血管疾患 114,207 9.0

(厚生労働省:人口動態)

なりやすい病気はわかったけど、どのくらいリスクがあるの?

肝心なのはLDLコレステロール値とリスクの関係です。LDLコレステロール値が高いと明日死んでしまうのでしょうか?そんなことはありません。下表(*1)をご覧ください。虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞etc.)の発症数をまとめたものです。これは6年間の観察結果です。

LDL 発症率(千人毎) ハザード比
(危険率の比)
~100 3.5人 0.74
~119 4.1人 1.03
~139 3.5人 1.00
~159 4.5人 1.45
~179 7.4人 2.59
180~ 14.4人 5.71

例えばコレステロールが180の人は6年間で1000人中、14.4人が虚血性心疾患になってしまうということです。ちなみに交通事故で何らかの負傷をする確率は6年間で1000人中、41.3人です(内閣府、交通安全白書)。比較してみるとどうでしょうか?

まとめ

LDLコレステロールが高いことで、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞etc.)になるリスクが上がることがわかりました。しかし、そこまで大きなリスクには感じなかったかもしれません。しかし、これに高血圧、高血糖、高尿酸血症、腎不全、加齢が重なることで超ハイリスクになるのです。それはまた別の機会に掘り下げたいと思います。

参考文献

1)Large scale cohort study of the relationship between serum cholesterol concentration and coronary events with low-dose simvastatin therapy in Japanese patients with hypercholesterolemia. Circ J. 2002 Dec;66(12):1087-95.