タンパク質を食べ過ぎてはいけないのか?

こんにちは薬剤師の赤羽です。今回はタンパク質の摂取上限について取り上げたいと思います。

最近はタンパク質をしっかりと摂取したほうがいいという情報が増えていますね。それはタンパク質が体を作る重要な栄養素だからです。特に高齢の方では不足しがちな栄養素です(参考1)。一方でタンパク質の過剰摂取は腎臓に悪影響を及ぼすという情報もありますよね?タンパク質を食べ過ぎるとどうなるか掘り下げます。

タンパク質はたくさん食べても大丈夫!

「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書の97ページには摂取上限量を設ける根拠研究がないため、設定しないとなっています(参考2)。knightらの実験でも腎機能が正常な人ではタンパク質摂取と腎機能悪化には関係がないという結果が出ています(参考3)。※ただし同実験において、腎機能が低下している人では「タンパク質摂取と腎機能低下」に相関が確認されています。

赤身肉は腎機能低下に関与あり?

腎機能正常者でも赤身をとりすぎると腎機能低下リスクが上がるとする研究もあります。その結果は以下の通りです(参考4)。

実験期間 23年
赤身肉 1.23倍

赤身肉とは逆に卵、乳製品、大豆、魚、鶏肉はリスクを上げないとする研究もあります(参考5)。

まとめ

タンパク質は健康維持のためにも積極的に摂取しましょう!ただし、赤身肉は控えめにしたほうが腎臓には優しいと思います。

参考

1)クローズアップ現代 No.34292013年11月12日(火)放送 高齢者こそ肉を?! ~見過ごされる高齢者の“栄養失調”~ 
2)「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書
3)The impact of protein intake on renal function decline in women with normal renal function or mild renal insufficiency. Ann Intern Med. 2003 Mar 18;138(6):460-7.
4)Dietary Protein Sources and Risk for Incident Chronic Kidney Disease: Results From the Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study. J Ren Nutr. 2017 Jul;27(4):233-242. doi: 10.1053/j.jrn.2016.11.004. Epub 2017 Jan 5.
5)Red Meat Intake and Risk of ESRD.  J Am Soc Nephrol. 2017 Jan;28(1):304-312. doi: 10.1681/ASN.2016030248. Epub 2016 Jul 14.