グレープフルーツジュースは飲めないのか?①

こんにちは薬剤師の赤羽です。今回はグレープフルーツジュース(GFJ)について考えてみたいと思います。
お医者さんからもらった薬の説明書を読むとGFJと一緒に飲まないでくださいと注意書きがある場合があります。グレープフルーツをはじめとする柑橘類が好きな人は困りますね。GFJと薬の飲み合わせを掘り下げてみましょう!

GFJを飲むとどうなっちゃうの?

GFJと飲み合わせが悪い薬の代表的なものは血圧を下げる薬です。血圧の薬は実際に服薬している方も多いと思います。GFJは薬の効果を強める作用があります。その結果、副作用が起こりやすくなる危険性があります。副作用の代表的な症状は以下の通りです(※1)。

神経系 めまい、ふらつき、立ち眩み
循環器系 動悸、ほてり、顔面紅潮

このような副作用が生じるのは薬が効きすぎて血圧が急激に下がることが原因です。

どの程度危険なの?

降圧剤の種類によってはかなり危険といえます。GFJの摂取でどの程度の影響を受けるか見てみましょう。本例の薬剤は降圧剤ではありませんが、参考データとして紹介します。
表)GFJ摂取による体内濃度の変化(※2)

薬剤 シンバスタチン40mg
GFJ摂取量 200mL
体内濃度 3.6倍

GFJの摂取で想定よりも薬剤濃度が3.6倍も上がっています。しかもこの効果は3-4日程度継続します(※3)。

まとめ

GFJは薬に対する影響がとても大きいことがわかりました。場合によっては非常に危険です。次回は降圧剤に対するGFJの影響、GFJ以外の注意すべき柑橘類について調査を進めたいと思います。

参考文献

1)カルブロック錠 添付文書
2)Effects of Grapefruit Juice Consumption on Pharmacokinetics of Low Dose Simvastatin: Cross-over Study with a Review of the Literature Med chem 2:048- 050.
3)Pharmacokinetic analysis of felodipine–grapefruit juice interaction based on an irreversible enzyme inhibition model Br J Clin Pharmacol. 2000 Jan; 49(1): 49–58.