自己肯定感を高めるには「ほめてはだめ」

こんにちは薬剤師の赤羽です。自己肯定感という言葉を最近よく耳にします。特に子育てや教育で重視されているように感じます。「子どもをたくさん褒めて自己肯定感を高めましょう!」みたいな感じです。私は褒めることは自己肯定感を下げることにつながると考えています。

叱るよりも褒めて伸ばす!

よく、叱るよりも褒めて伸ばすとか言いますよね。子どもの立場になって考えれば褒められることの嬉しさは格別です。大人でも他人から褒められることはとてもうれしいことです。

しかし、この「褒める」という行為は「叱る」と同様に危険な行為です。なぜなら子供に上下関係を意識させてしまうからです。「叱る」が上下関係を意識させるのは当然です。なぜ、「褒める」が上下関係を意識させてしまうのでしょうか?自分に置き換えて考えてみましょう。あなたは自分よりも偉い人に面と向かって「褒める」ことができますか?例えば自分の上司に、「仕事よく頑張ってて、偉いね!」ということができるか考えてみてください。自分より立場が上の人に対して可能なのは「感謝」か「驚嘆」だけです。つまり、褒める行為は自分より立場が下の人間にしかできないということです。子どもは褒められることで上下関係を強く意識してしまうのです。

感謝されることで対等な関係性を意識できる

「褒める」、「叱る」と異なり、「感謝」は対等な関係性の中で生じる行為です。大人に感謝された子供はどう考えるでしょうか?自分はこの人と対等なんだ!と思えるのです。子どもは感謝されることで一人の人間として自分の存在に自信が持てるのです。この自分の存在に自信がある状態こそが「自己肯定感」なのです。

「褒める」よりも「感謝」しよう

「褒める」ことは子どもを上下関係の呪いにかけます。「感謝」することで子どもと対等な関係を築きましょう。上下関係の中からは永久に自己肯定感は生まれません。いつまでたっても上には上がいるため、ゴールに到達することができないからです。対等な関係のなかからしか「自分の存在に自信がある状態=自己肯定感が高い状態」は作れません

参考

嫌われる勇気(岸見一郎)ダイヤモンド社

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