こんにちは薬剤師の赤羽です。今日は便秘を放置すると寿命が縮まるという話についてです。便秘を放置した場合は15年後の生存率が約20%低下するという衝撃的な研究が発表されました。詳細を見てみましょう。
便秘の定義は?
アメリカのミネソタ州で研究は行われました。アンケート調査で便秘の人の生存率を15年にわたり追跡したものです。まず、便秘の定義は下表の症状が2つ以上あり、年間の1/4以上の日数に症状があるということです。
1週間の排便が3回以下 |
便秘によるおなかの張り |
硬くて排便困難な大便 |
排便後の残便感 |
寿命がどのくらのい縮むか?
上図の赤線が便秘の人の生存率です。15年目に約20%生存率が低下していることがわかります。1年間の死亡率は正常な人に比べて1.23倍です。
まとめ
便秘ごときと軽く見ないほうがいいことが分かりました。便秘の放置は命にかかわる可能性があります。便秘の解消はぜひ医師、薬剤師に相談してください。
参考文献
Impact of functional gastrointestinal disorders on survival in the community. Am J Gastroenterol.?2010 Apr;105(4):822-32. doi: 10.1038/ajg.2010.40. Epub 2010 Feb 16.