こんにちは薬剤師の赤羽です。グレープフルーツジュース(GFJ)シリーズの第4弾です。今回はグレープの皮について調査を進めたいと思います。
皮が危ない!
グレープフルーツは薬との相互作用があり、危険な場合があるということが今まで調査で分かりました。さらに調査を進めると、グレープフルーツを代表とする柑橘類は「実」よりも「皮」がより危ない!ということが判明しました(*1)。表をご覧下さい。危険なのは柑橘類に含まれるフラノクマリンといわれる成分です。
フラノクマリン含有量 μg/ml |
||
実 | 皮 | |
グレープフルーツ | 13 | 3600 |
スウィーティー | 17.5 | 2400 |
レモン | 0.05 | 180 |
甘夏ミカン | 0.6 | 1040 |
ブンタン | 2.25 | 660 |
フラノクマリンは実よりも皮に圧倒的に多く含まれることがわかりますね。
まとめ
薬との相互作用が気になる柑橘類ですが、皮が非常に危険だということがわかりました。レモンピールやマーマレードは気を付けた方がよさそうです!
参考文献
酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング 2006 年 32 巻 7 号 p. 693-699 医療薬学